2009年春。
開業したばかりの下記のご紹介文から
時が過ぎ、樂庵も14年目に突入しました。
樂庵でご提供したいこと。
それは「健康と癒し」に貢献すること。
その根底の思いはなんら変わりません。
しかしこの間、
時代は大きく動き
特に2020年からの
世界的な感染症拡大以降は
変化せざるを得なかった方も
多いのではないでしょうか。
私自身も齢を重ね
生老病死にまつわる事柄に
奔走する日々でした。
ところが2010年に
横浜中華街で運営を手伝うよう
言われるままに続けてきた
「太極拳」が思わぬ支えとなり
乗り越えることができました。
特に大きな転機となったのが
2017年の私自身の転落事故です。
寝たきり状態から亀の歩みの如く
太極拳でゆっくりと蘇生させてからは
「太極拳の本質を掴む必要がある」
という思いが消えず
時間、体力、精神力、経済力
私の持てるエネルギー全てを注ぎ
太極拳と向き合いました。
何があってもやる。
寝食を忘れてやる。
我を忘れてのめりこめたのは
いったいいつ以来のことでしょう。
日本チャンピオン
世界チャンピオンのもとで
「一流の動き」「本物の動き」を
目の前で見続けられたことも
学びを加速させました。
ところがそこにブレーキがかかります。
冒頭の世界的な感染症をきっかけに
「家から出られない」
「人と触れ合えない」
「収入が断たれる」
老師も生徒も
試行錯誤の苦しい時間がはじまりました。
互いに力を合わせて
互いに必要とし合わなければ
この局面は乗り切れない。
世界的に著名な指導者が
次々とオンラインで
門戸を開きはじめました。
これまで関わることのなかった
伝統武術を長らく学んできた
日本在住の中国人老師さえも
オンラインが架け橋となり
繋がることができました。
誰もが不安な中
立ち上がり光を灯した老師たちの姿を
私は生涯忘れることはないでしょう。
そして今。
繋がりたい人と簡単に平等に繋がれる。
そんなすごい時代がやってきました。
目に見えない力の後押しがあったと
今やっと感じます。
現代医学、心理学、伝統医療
どれも私の人生を変えてくれましたが
それ以上に太極拳の恩恵は
計り知れないものとなりました。
2022年からはその恩恵を惜しみなく
シェアしていきたいと願っています。
もちろん太極拳は
これまでご提供してまいりました
「鍼灸」「心理カウンセリング」と
密接な関わりがあります。
太極拳で動かしづらいところ
それは自分の身体の弱点。
動かしやすいところは
過剰な負荷がかかりがちな
故障しやすい部分でもあります。
どちらも正しく使うことで
今まで以上に健康になれるのです。
太極拳の動作が
硬い
安定がとれない
芯がない
焦り
それは自分の心の反映そのもの。
なんだ…全てが繋がっていたのか…と
今やっと感じられます。
今後も相乗効果で磨きをかけ続けて
常に進化した技術を
ご提供してまいります。
新しい樂庵で
あなたと100歳まで動ける
身体作り、心作りをできる日を
楽しみにしています。
2022年夏。
以下は2009年開業時のご挨拶です。
樂庵-RAKUANは
横浜・JR石川町にある一軒家を開放した
Health & Healing Centerです。
すぐそばには
中華街や山手の洋館
元町商店街など
にぎやかな観光スポットに
囲まれていますが
数分あるくと
昔懐かしいとても静かな住宅街が現れます。
その先に、樂庵はあります。
誰に気兼ねすることなく
自分本来の姿を
安心してさらけ出せる安全な場所。
ココロもカラダも
ほっと楽になって、元気になれる場所。
そんなスペースがあったらなぁ…
と感じて樂庵をつくりました。
1階は
「身体から癒す」鍼灸の診療室を
2階は
「心から癒す」心理カウンセリングや
季節に応じたワークショップを
開催するためのスペースをご用意。
不定期ですが、
ここで「ボランティアセラピー」を
行う日もあります。
あなたの「今」の状態に合わせて
どんなご利用でも
よろこんでお迎えいたします!
わたしは究極に楽で楽しいことは
「自分を生きること」
じゃないかと感じています。
でも、自分のことが
いちばん不可解だったりします。
自分の本音なんて
もっとわからないかもしれません。
もしかすると
自分に生きちゃいけない
なんて思ってたりするかもしれません。
樂庵でそんな自分に
アクセスしてみませんか?
あなたが、ただ、あなたに戻るために。
肩の力を抜いて
また明日から楽しく過ごせるように。
そんな場所になれたら
こんなにうれしいことはありません。
2009年春
樂庵―RAKUAN
ココロとカラダのホリスティックセラピー
金澤礼子