当日配布された資料、表紙には初女さんがにぎったおむすびの写真、開くと直筆のメッセージが。
先月に引き続き、青森県弘前市で「森のイスキア」を主宰されている
佐藤初女さんの横浜講演会に、足を運びました。
会場に入ると、見事に満席!
こうしたイベントは、どうしても当日のキャンセルは発生するものだと思っていましたが
この段階から主催者の方の情熱を感じました。
会場も駅に直結、「この講演を最高のものにしたい」という思いで
場所を探されたのだろうなぁと、伝わってくるようでした。
先月今月と2回参加して、一番印象に残ったのは、
講演の主催によって、スピーカーは同じでも違った内容になり得るということでした。
東京講演は6年の歴史を重ね、
きちんと形作られた講演という印象。
もちろん講演としては十分に楽しめましたが、
どことなく初女さんを遠く感じたことが、じつは唯一の心残りでした。
一方、この横浜講演は、主催者の山崎さんが
まるで幼子のように全身で初女さんに体当たりして、慕っていることを表現されている。
(山崎さんはどん底の精神状態だったときに初女さんに出会い救われています、詳しくはこちら)
初女さんはときにかるくいなし^^;、ときに涙ぐまれる。
それが生の初女さんを引き出し、ライブ感を生み出し、会場に波及する。
ストレートな表現がアットホームな雰囲気を作り出す要になっているようにわたしには感じました。
大人になると「他人の目」を意識した行動に、いい意味でも悪い意味でもなっていきますが、
ありのままでいることのパワフルさにはっとする思いでした。
肝心の講演の内容ですが、とくに面白かったのが、
会場から予め集めた質問を初女さんが一問一答で答える
「分かち合い」というコーナーでした。
テーブルにチンと座って質問を読み上げる姿がなんともコミカルで
「おばあちゃんそうだんしつ」のようで、また回答が明快ですばらしいのです。
Q 初女さんが落ち込んだときはどうやって立ち直っているのですか
A 手を使う仕事をします。
原因を内にこもらせないことが大切で、普段できないような難しい手仕事をします。
そちらに気が行くので落ち込みが少しずつ楽になり、最後は消えています。
Q 気持ちが焦るとき、どうやって落ち着けたらいいですか
A 今をしっかり生きること。
今、このときを「感謝」で埋めると自由になります。焦るといつまでも同じことを繰り返します。
Q 自分に自信がなく行動できません
A 動いてみる。
とにかくどんな小さなことでもいいから動いてみる。それが周りのお役に立つことであれば
よりいい。どういう方向なら動けるか自分で探してみること。
などなど、とっても率直な質疑応答が続きます
そしてわたしの質問も読まれました^^
Q 人の話をたくさん聴いてしんどくならないですか。しんどくならない秘訣はなんですか。
この質問を読んでいるときから会場は爆笑。
わたしも予め書籍で答えは知っていたのですが、
ライブだとどんなお返事になるのかとっても興味があり、書いてみました。
初女さんが心なしかノリノリになり(笑)
「その人の言葉を全部受け入れますが、何とかしてあげたいとは思ってないんですね。
どうにかしようとするとしんどくなる。
しんどくなることは、『できることではないこと』なんです」
ここでなんとも声にならないどよめきが広がりました。
そう、「しんどくなること」は何かが違うのかもしれません。
「何十年もその人が悩んでいたことが、2~3時間話を聴いただけでわかるはずもない。
人の心は大変に奥深いもの。
その人の話を十分に聴いて、受け止めたいとは思いますが、答えは出そうと思いません」
スッキリ!!でした、こうした質問や難問も含め、
何十問も、一瞬の迷いもなく答えられるのです。
日ごろ実践しているからこそのスピードだと感動しました。
全体を通して強調されていたのが
今を生きること
感じたら実践に移すこと。実践に入らないと何の意味もない
言葉を超えた行動で初めて伝わることがある
徹底した行動の人で、「今、できることは何か」を考えて行動するかが大切だと、
常に訴えておられたように感じます。
小さなことでいい、今できることは何か、そこに意識を集中させて没頭していくとき、
振り返ってみると、道が出来ているのではないか。そんな気がしました。
最後は全員で歌をうたい、終了後、山崎さんが感極まって
初女さんに思いっきり飛び込んでハグ!
よろめきながらも、子どもを抱きとめるように包み込む姿に涙、涙でした。
本当にすばらしい講演をありがとうございました^^
樂庵 かなざわ
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