先週末は弟の結婚式があり、京都に向かいました。
駅に直結したホテルに宿をとり、チェックインまで3時間ほどあったので荷物を置き
街歩きでもしようとロビーを出ると、『京都劇場』が同じ敷地に。
すると目に入ってしまったのですね・・・、劇団四季「オペラ座の怪人」のポスターが。
とはいえ京都の春、劇団四季、駅近とくれば、チケットなんて無理無理。
・・・のはずが震災の影響はここにも及んでいて、「当日券あり」、30分後開演の文字。
・・・いやいや待ち時間にミュージカルなんてやはり贅沢すぎる!と一度は振り切り場を離れたものの、
いかんとも形容しがたい引力が働き、劇場に吸い込まれてしまいました^^:
【オペラ座の怪人 ストーリー】
19世紀、パリ。誰にも愛されず、オペラ座の地下に棲みついた怪人。
彼は歌姫クリスティーヌに心奪われ、彼女をプリマ・ドンナにしようとあらゆる手を尽くしますが、
彼女の幼なじみの子爵ラウルから求愛されるのを見て嫉妬に狂います。
やがてオペラ座では身を震わせるような事件が次々と・・・。
どうにもこうにも惹かれてしまった理由のひとつに
2001年、初めてニューヨークに訪れたとき、オペラ座の怪人が上演されていて「観たい」と感じながら、
当時は「ミュージカルに100ドル」がとてつもなく高く思えてあきらめたことを思い出しました。
(その後、2004年に映画化)
10年越しのリベンジとなりましたが、結論から言うと
「この1万円をケチるなんてありえないっ」と当時の自分に小一時間ほど問い詰めたいっ!!
夕食が京の割烹から551の豚まん(安くて美味しい^^。お土産で喜ばれる一品)になっても構いやしない。
それほど価値ある時間でした。
ミュージカルの専門的な観方はまったく分からないので個人的な視点ですが、
「観客からどう見えるのか」
それを徹底して考え抜かれていることにまず感動しました。
役者さんの歌や踊りが素晴らしいのはもちろんですが、
脇役の立ち位置、指先の角度、視線に至るまでなにひとつ適当なところがない。
ストーリー展開、音楽、衣装、舞台装置など、すべてが練られていて
それが「層」になって、観客に揺さぶりをかけるのですから、ものすごい迫力です。
震えました・・・ 圧倒的な芸術の力に癒されました。
とくにファントム役(主人公・この日は高井治さん)が、
「この人だけ何かが違う!」と誰もが気づく声の持ち主で
ファントムの醜い容姿ゆえの傷、コンプレックス、承認への渇望、
嫉妬に狂いながらも、最終的には愛するがゆえに自らを封印する哀しみに
いつしか共鳴してしまうのです。
理屈なし、説明なし、言いわけなし! 「どう感じさせるか」だけが勝負。
これぞ究極のプロフェッショナルで幕が閉まる瞬間まで集中できました。
「劇団四季のオペラ座の怪人は凄いらしい」というキャッチコピーで
宣伝されていましたが、本当に凄かった・・・
樂庵 かなざわ
RAKUANのおしごと
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月に1度のゆるゆる癒しの時間
「母 mother]
開催日: 2011年5月8日(日) 14:00~17:00ごろ
*満席になりました、ありがとうございます。
会 場: Health&Healing center 樂庵
参加費: 無料 持ち寄り1品制です
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