社会起業家という生き方 1
社会起業家という生き方 2
社会起業家という生き方 3
みんなが岡部さん、岡部さんっていうけど
いったい何をしている人なんだろう?
日に日にわたしの疑問は募っていきました。
そしてある日「あの人が岡部さんだよ」と
参加者の一人から教えてもらいました。
「あれ? さっきいっしょに恥ずかしそうしていた人!?」
(なぜなら、いずれ披露するときのためにとみな路上で実演し始めたのです。
わたしと岡部さんはさすがにできない……^^; と見守る側に)
急に親近感が湧きました。
こんな若い、今時の青年が、この集団を統括しているの!?
なんでそんなことしようと思ったの?
どうして大学機関まで関わっているの?
そもそも寿町って……
興味が尽きませんでした。
「ヨコハマホステルビレッジ」という名の宿を
寿町で経営していると聞きました。
日雇い労働者のドヤ街、寿町。
ところが近年は高齢化が進み、
日払いの簡易宿泊所の「空き部屋」がどんどんふえている。
スラム化する前に、
ここをバックパッカー向けの宿として使おう。
若者が集う街に変えていこう。
寿町を DOYAからYADOに変える というコンセプト。
……かっこいい。
……おもしろい。
なんなの、その発想!
わたしは前職がマスコミだったので、いろんな人にあってきたつもりでしたが
久しぶりに「悔しい!」と感じるくらい(笑)、心に響きました。
このような岡部さんの仕事、つまり
社会的な問題を解決しながら、ビジネスにする。
それを社会的起業家ということを
このとき初めてしりました。
そして、やっと、
わたしがずっとやりたかったことはこれかもしれない・・・と気づいたのです。
ボランティアだけでは続けていくことが出来ない。
利益を追求するだけでは仕事をする意味がない。
社会のために役立つことをしながら、
自分自身も豊かになっていく。
これがわたしにとっての働く意味だと感じていたようです。
その後、「横濱をもっと深く知る旅」の中で、
ヨコハマ経済新聞編集長の杉浦さんと出会いましたが
杉浦さんからの発信で、
内閣府の事業で、社会起業家を育成する塾が
塾生を公募していると知りました。
当時、自然治癒力学校の大きな講演会準備の真っ最中で
とてもそれ以外のことをする時間はありませんでしたが、
奇しくも公募を知ることになる直前、
スタッフ業務から手をひくことにしたばかりでした。
公募を知ったのは締め切りの前日。
何をするのかを確認する間もないまま
エントリーをしているわたしがいました。
~つづく~